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組織の概要 (設立:1995年8月(法人化2003年3月)、代表理事:今瀬政司)    事務所(大阪、東京)へのアクセス
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今瀬政司メモ(2013/4/7~4/9)
(NPO法人市民活動情報センター 代表理事)

今瀬政司メモ (INDEX(目次ページ)へ戻る)  今瀬政司の略歴等

朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「ミサイル発射準備完了か」) (2013/4/9-19:20)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆韓国の聯合ニュースの情報(4/9)によると、複数の韓国政府消息筋が、「北朝鮮が日本海側に移送した中距離ミサイル「ムスダン」の発射準備が完了したとみられる」、「技術的には明日にでも発射できる状態」、と明らかにしたとのことです。また、韓国軍は、早ければ10日にミサイルを発射する可能性があると見ており、韓国外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は定例記者会見で、「ミサイルをいつ発射するかは分からない」、「発射可能性に備えた態勢を取っている」と説明したとのことです。
◆気になるニュース
  ・「北朝鮮「ムスダン」発射準備完了=韓国政府筋」(聯合ニュース 2013/04/09 17:58 KST)
    
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2013/04/09/0300000000AJP20130409003800882.HTML
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朝鮮半島情勢の緊迫 (「韓国10日発射の見通し」、対話解決に期待) (2013/4/9-18:40)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆報道各社(NHK、時事通信、日経新聞、産経新聞、読売新聞など)の情報(4/9)によると、韓国の国防省報道官が本日(4/9)の定例記者会見で、北朝鮮が弾道ミサイルを発射するとすれば、「おそらく明日(4月10日)になる可能性が高いという判断になるだろう」、「ただ、北朝鮮次第で日付は変わることもある」、と述べたとのことです。これは、北朝鮮が、戦闘突入の場合には10日以降、大使館などの安全を保証できないとして、外交官の国外退避を検討するように呼びかけたことによるようです。また、本日(4/9)付の韓国の朝鮮日報が、北朝鮮の日本海側の交信が急激に増えていると伝えている、とのことです。
◆ただ、仮に、この韓国報道官の見通しの方向で、北朝鮮が本気で4/10に向けて発射準備をしていたとしても、ミサイル発射は天候にも左右されると思われます。また、情報の真偽の不確かさもあり、土壇場の調整も期待されるため、流動的であることは確かであろうと思います。ぎりぎりの状態の中で、関係各国は「対話」による解決を最後まで模索し続けて欲しいと思います。
◆気になるニュース
  ・「韓国 「発射はあす(10日)の可能性」」(NHK 2013/4/9 12:21)
    
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130409/k10013782381000.html
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「韓国在住外国人に避難対策要求」(2)) (2013/4/9-15:50)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆北朝鮮の朝鮮中央通信は、本日(4/9)、 「朝鮮アジア太平洋平和委員会スポークスマンの談話」として、「ソウルをはじめ南朝鮮(韓国)にあるすべての外国機関と企業、観光客を含む外国人が、身辺安全のために事前に待避および疎開対策を講じなければならないということを告げる」、と発表しています。この談話の中では、その他、主に次のことを述べています。(正確な詳細は朝鮮中央通信に掲載の原文をご覧下さい。)
⇒「朝鮮半島の情勢は核戦争前夜に突っ走っている」、「現事態は朝鮮半島だけでなく、アジア太平洋地域の平和と安全にも甚だしい影響を及ぼしている」、「我々は、すでに断固たる軍事的対応措置を宣言した」、「朝鮮半島で戦争の導火線に火をつければ、それは全面戦争として我々の無慈悲な報復聖戦になるだろう」、「戦争が起きる場合、南朝鮮(韓国)にいる外国人たちが被害を受けることを我々は願わない」
◆気になるニュース
  ・ 「조선아시아태평양평화위원회 대변인담화」(朝鮮中央通信 2013/4/9) <原文:朝鮮語>
    (「朝鮮アジア太平洋平和委員会スポークスマンの談話」)
     
http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf;jsessionid=9FDFA512FDFAF1C81CA2ECC4EA67A7AD
  ・「조선아시아태평양평화위원회 대변인담화」(労働新聞 2013/4/9) <原文:朝鮮語>
     http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-09-0049
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「韓国在住外国人に避難対策要求」) (2013/4/9-15:20)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆韓国の聯合ニュースの情報(4/9)によると、北朝鮮が、韓国在住外国人に対して避難対策を要求した、とのことです。
◆気になるニュース
  ・「速報:北朝鮮 韓国在住外国人に対し避難対策要求」(聯合ニュース 2013/4/9-14:51 KST)
    
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2013/04/09/0300000000AJP20130409002300882.HTML
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮の戦争突入の本気度と「対話」解決の可能性) (2013/4/9-12:30)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆北朝鮮の朝鮮中央通信は、昨日(4/8)、「開城工業地区事態に関する重大措置を取ることについて」と題する朝鮮労働党中央委員会の金養建書記の談話を掲載しました(正確な詳細は朝鮮中央通信に掲載の原文をご覧下さい)。
◆この談話では、北朝鮮の政権関係者の姿勢や現状、可能性が何か表れていると見られ、今後の対応策を検討する上で、その中身の意味するところを的確に読み取ることが有益なように思われます。これまでの北朝鮮の表明等は、言葉の強弱で表現を工夫する感じのものが比較的多く見られていましたが、この談話は、言葉の強弱よりも意思の中身を如何に伝えるかを工夫する感じがあり、感情移入の度合いも深いものになっているようです。
◆日米韓などの立場からすると、朝鮮半島情勢の緊迫は、北朝鮮が引き起こしているものであり、北朝鮮自身も確信犯としてやっているのであろう、と考えている。だが、一方の北朝鮮は、逆に捉えており、自らが発意して相手を侵そうとしているのではなく、相手が発意して北朝鮮を侵そうとしていると、心底、そう思っているのかもしれません。例えば、この談話にある、「反共和国敵対行為」、「戦時状況に瀕している」、「軍事的緊張を激化させた」、「開城工業地区まで対決の場をつくり」、「戦争熱に浮ついている南朝鮮(韓国)好戦狂らが開城工業地区を北侵戦争挑発の発源地にしようとしている」、といった言葉もそうである。日米韓などの立場からは理解が難しいが、全く逆の捉え方を本気でしているとの可能性も持ちながら、北朝鮮の動向、メッセージを読み取ることも重要なように思われます。
◆北朝鮮は、海外メディアやインターネットなどを通じて、国外の反応、動向をよく見ていると見られます。そうした中で、北朝鮮の政権関係者が持つ「自尊心」に関わる国外の言動や動向に対して、とても敏感に重要視しているように思われます。例えば、この談話にある、「我々の度重なる警告にもかかわらず、南朝鮮(韓国)の対決狂信者らは「金づる」、「抑留」、「人質」などとしながら、我々の尊厳を冒とくする耐え難い悪態をつき続けており」、「南朝鮮(韓国)の保守勢力は今、我々が開城工業地区を通じてお陰を被っているかのようにけん伝しながら、工業地区だけは絶対に壊せないだろうとしている。だが、我々は経済的に得るものが殆どなく、むしろ多くの恩恵に浴しているのは南側である。特に、軍事的に我々の重要な戦略的要衝を明け渡したのは、実に莫大な譲歩をしたことである」、といった言葉もそうである。
◆北朝鮮は4/8、この談話を通じて、南北協力の象徴であり、南北和解の最後の砦とも言われる開城工業団地において、北朝鮮労働者を全員撤収する、と明らかにしました。談話では、「開城工業地区が危機に瀕したことについて、次の重大措置を宣布する」、「1.開城工業地区で働いていたわが従業員を全員撤収する」、「2.南朝鮮(韓国)当局と軍部好戦狂らが我々の尊厳を冒とくしながら開城工業地区を同族対決と北侵戦争挑発のホットスポットに作ろうとしている状況のもとで、工業地区事業を暫定中断し、その存廃いかんを検討する」、と述べています。
◆開城工業団地が北朝鮮にとっての「金づる」という捉え方をするか否かの、南北双方異なる点は横に置いておいて、少なくとも、開城工業団地が北朝鮮にとって、物理的や経済的だけでなく、心情的にも非常に重要な意味を持つものであるということは確かなのかも知れません。この談話にある、「軍事境界線一帯の広い地域を南朝鮮(韓国)の企業に丸ごと明け渡したのは、それ自体が限りない民族愛と同胞愛に基づく大勇断であり、歴史的な6・15北南共同宣言のわが民族同士の精神に従った自主統一と平和・繁栄に対する確固たる意志の発現である」、「民族の和解と団結、平和と統一に寄与すべき工業地区が、同族対決と北侵戦争挑発の場に悪用されているのは悲劇であり、そのような開城工業地区はない方がましである」、と述べているのもそうです。
◆北朝鮮の姿勢や現状、今後の可能性について、もしも、こうした読み取り方がある程度適当であったとした場合には、北朝鮮としては、あらゆる手段を使って、戦争突入も辞さないという自らの「本気度」を示そうと、心底、考えているのかも知れません。この談話にある、(上記の読み取り方を踏まえたうえで、)「我々は開城工業地区問題に関連する重大決断を下さざるを得なくなった」、「以後の事態がどう広がるかというのは、全面的に南朝鮮(韓国)当局の態度いかんにかかっている」、という言葉もそうです。これまでの「言葉だけの駆け引き」、「見せかけの瀬戸際戦術」といった動き方から、現在は次元が異なる動き方に変わってきているように思われます。
◆もしも、仮にそうだとすると、今回の朝鮮半島情勢の緊迫は、非常に重大な事態にあると言えます。ですが、一方でもしそうであったとするならば、逆に、ぎりぎりの段階ではありますが、「対話」による解決ができる余地も、その分あるようにも思われます。なんとか、今回の危機的状況が無事に解決することを切に願っています。
◆気になるニュース
  ・「조선로동당 중앙위원회 비서 개성공업지구사태와 관련한 중대조치 선포」(朝鮮中央通信 2013/4/8) <原文:朝鮮語>
   (「開城工業地区事態に関する重大措置を取ることについて --朝鮮労働党中央委員会の金養建書記の談話--」)
     http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf;jsessionid=3B5490FB242F37865CD9904CF0C1B12B#this
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「開城工業団地の北労働者を全員撤収」) (2013/4/8-17:40)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆韓国の聯合ニュースの情報(4/8)によると、北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記が本日(4/8)、談話を発表し、開城工業団地(韓国と北朝鮮との経済協力事業の象徴的なもの)から北朝鮮労働者を全員撤収すると明らかにした、とのことです。
◆気になるニュース
  ・「速報:北朝鮮 開城工業団地の労働者を全員撤収」(聯合ニュース 2013/4/8-17:28 KST)
    
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2013/04/08/0300000000AJP20130408003000882.HTML
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「日本を攻撃対象、再警告と厳しく非難」) (2013/4/8-14:00)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆北朝鮮の労働新聞は、本日(4/8)、論評を掲載して、次のように日本を厳しく非難しています。(正確な詳細は労働新聞に掲載の原文をご覧下さい。)
⇒「日本政府は4/13に期限が切れる反共和国制裁措置(北朝鮮に対する日本独自の制裁措置)を2年間延長することを決めた」、「我々は既に以前、日本が我々武力の標的に入っており、戦争の火ぶたが切られたら、日本も無傷ではいられないことを警告した」、「日本の当局者は、米国本土とハワイ、グアム島をはじめとする太平洋地域の侵略軍基地である南朝鮮(韓国)はもちろん、在日米軍などの全ての敵対象物が1号戦闘攻撃態勢に入った我々の戦略ロケット軍部隊と長距離砲兵部隊を含むすべての野戦砲兵軍集団の標的に入っているということをはっきり知るべきである」、「日本の当局者は、国際舞台で自分たちが世界で唯一の核災害を被った国(被爆国)と口癖のように唱えている、近くの朝鮮半島で作られた厳しい核戦争の危険の真相を直視すべきだ」、「日本にもう一度警告する。アメリカに追従するならば、高い代償を払うことになる」
◆気になるニュース
  ・「[론평] 멋없이 놀아대다가는 졸경을 친다」(労働新聞 2013/4/8) <原文:朝鮮語>
    
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-08-0046&chAction=T
    http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-08-0046
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「4度目の核実験準備の兆候」) (2013/4/8-10:30)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆韓国の中央日報の情報(4/8)によると、北朝鮮が豊渓里の核実験場で4度目の核実験を準備する動きが4/7、把握されたようです。韓国政府関係者は、「豊渓里の南側(3号)坑道で最近、人と車両の活発な動きがみられる」、「3度目の核実験(2/12)前に見られた行動と似た状況」、「北朝鮮が追加の核実験を実施するという情報も入手した」、「政治的決断により、数日以内の核実験が可能」、「追加の核実験のための最後の作業を行うのか、示威性の欺まん戦術かを分析中」、と述べているとのことです。このことから、北朝鮮が核実験(水素爆弾である可能性もある)とミサイル発射を同時に行う可能性があると見られているようです。
◆北朝鮮の開城工業団地では、通行制限により、4/7現在、13社が操業を暫定中断したとのことです。
◆気になるニュース
  ・ 「北朝鮮、4度目の核実験の動き」(中央日報 2013/4/8-8:44)
    
http://japanese.joins.com/article/216/170216.html?servcode=500&sectcode=500&cloc=jp|main|top_news
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「4/10前後の発射可能性」への対策を) (2013/4/7-23:10)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆韓国の聯合ニュースなどの情報(4/7)によると、韓国青瓦台(大統領府)の金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長が4/7、北朝鮮が開城工業団地の韓国企業関係者の帰還計画と、平壌駐在の外国大使館職員の退去計画書を4/10(水)までに提出するよう求めたのは、「あらかじめ計算された行動だ」との見方を示した。その上で、4/10(水)前後にミサイル発射のような挑発行為が起きる可能性があると述べた。また、北朝鮮の威嚇は「米国の特使、中国やロシアによる仲裁、韓国の対話提案などを引き出し、状況の転換を図ろうという狙いがある」との見方を示した、とのことです。
◆各国・各方面でも同様の見方が大勢になりつつある中、直近の一つの山場として、その可能性に向けた対策を様々な方法で図っていく必要があると思います。
◆気になるニュース
  ・ 「北朝鮮 10日前後に挑発の可能性=韓国安保室長」(聯合ニュース 2013/04/07 16:59 KST)
    
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2013/04/07/0900000000AJP20130407001100882.HTML
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮ミサイルに備え、自衛隊に破壊措置命令) (2013/4/7-22:00)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆報道各社(毎日新聞、NHK、テレビ朝日、時事通信、産経新聞など)の情報(4/7)によると、小野寺五典防衛大臣が4/7、北朝鮮が弾道ミサイルの発射に踏み切り、ミサイルの一部などが日本国内に落下してきた場合に備えて、ミサイル防衛(MD)システムで迎撃できるように、自衛隊法に基づき自衛隊に対して「破壊措置命令」を発令したようです。命令の事実詳細は公表しないとのことです。
◆当面の対応としては、海上配備型迎撃ミサイル「SM3」を搭載した海上自衛隊イージス艦を日本海に展開、 ミサイルが実際に発射された場合には全国瞬時警報システム(Jアラート)などで自治体・市民に警戒情報を提供するとのことです。なお、海上のSM3と違って態勢を知られる地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」の展開は当分見送る方針のようです。
◆日本政府には、様々な外交ルートを通じて、また民間・市民と連携しながら、ミサイル発射が実際に起きないよう北朝鮮に働きかけることや、もしも万が一、発射され日本国内等に落下して被害が発生した場合に備えた救援対策(事前準備)などにも取り組むように期待したいと思います。
◆気になるニュース
  ・「北朝鮮ミサイル:自衛隊に破壊措置命令 予告なし発射警戒」(毎日新聞 2013/4/7-21:18(更新21:33))
     
http://mainichi.jp/select/news/20130408k0000m010071000c.html
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アベノミクスの賛否議論と共に「セーフティネット」づくりが必要 (2013/4/7-19:00)

◆第2次安部内閣の初期の重点政策としてアベノミクスが進められている。その三本の矢の経済政策(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)については、政治家・行政関係者、実務家、研究者・専門家、あるいは海外等のそれぞれから賛否両論が出ている。景気回復をもたらすのか、それとも失敗して経済・財政破綻を招くのか。市民一般にとって最も大事なことである雇用拡大・所得増大が達成されるのか、それともかえって悪化を招くのか。禁じ手だ、いや、起死回生策だ。実体経済の政策面では新鮮味がない、いや、斬新だ。等々、相反する意見が闘わされている。ただ、「将来は未知数」、「(程度の大小は別にしても)リスクは伴うものである」ということだけは、多くの者が否定できないでいると言えよう。
◆そうした中で、最も大事で欠かせないこととしては、「やってみなければわからないこと」をやった場合に、少なくとも「運を天に任せっぱなしにすること」だけは、避けなければいけない。極端な政策の実施は、良かれ悪しかれ副作用を伴いがちなものである。もしも大きな副作用がある場合に、あるいは、万が一失敗した場合のために、「セーフティネット」を最大限に張っておくことを、政策を担う者は忘れてはならないと思います。成功した場合でも、それはリスクへの保険と考えればいい。
◆例えば、国債の暴落やハイパーインフレ、金融・財政破綻、格差拡大・失業増大などを招く可能性があるのかないのか、それは将来のことだから誰にもわからない。どちらにしても、可能性の有無を議論するだけでは不十分であり、リスクを伴う分だけ、もしもそうしたことを招いてしまった場合にどのように対処するのかについて、あらかじめできる限りきちんと考えて、予防的対策も取っておくことが必要不可欠なのではないか。運を天に任せて、後の祭りで済ませられるほど、現在の経済・財政は簡単な状況にはなく、極めて深刻な状況にあるという「現実」だけは、私たちは忘れてはならないと思います。
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「核攻撃意思の一方で反戦意思を示す」) (2013/4/7-13:10)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆北朝鮮の朝鮮中央通信(労働新聞掲載)は、本日(4/7)、「反戦闘争に立ち上がることを訴え」と題する記事で、南朝鮮インターネットサービス放送「民衆の声」が4日に論評を発表して「それぞれの層が反戦闘争に立ち上がることを呼びかけた」、と紹介する記事を報じています。紹介論評の主な内容として、次のことを取り上げています。
⇒「開城工業団地事業が中止されることがあり得る危険な状況に置かれている」、「米国が南朝鮮(韓国)の空と海で核戦略爆撃機と原子力潜水艦をはじめとする核攻撃手段を相次いで投入して極度に刺激することにより、情勢を激化させている」、「結果、今日、朝鮮半島は全面戦争が起こることがある危険な場所になった」、「いつ戦争が起こるか予測できない尖鋭な情勢にもかかわらず、南朝鮮(韓国)当局が現実を隠して、対応措置のみを力説しながら対策を講じていない」、「平和は自然に与えられていない、各階層の民衆が朝鮮半島に漂う戦争の暗雲を払拭することに取り組まなければならない」
◆また、労働新聞は、本日(4/7)、「米国の強権と専横を徹底的に粉砕してしまおう」と題する記事で、次のことを述べています。
⇒「世界の注目が朝鮮半島に集まっている」、「平和と正義を尊ぶ世界の進歩的人類は、朝鮮半島に核戦争前夜の尖鋭な情勢が醸成されたことに心からの懸念や不安を持っている」、「朝鮮人民軍最高司令部は声明を発表し、戦争に反対し平和を愛する世界の進歩的人類に米国の強権と専横に反対する闘争に立ち上がることを呼びかけた。現実にそれを求めている」
*正確な詳細は労働新聞に掲載の原文をご覧下さい。
◆北朝鮮が核攻撃を行うとの意思を示しながら、一方で、実戦入りを望まないとの意思を同時に示しているのかもしれません。もしそうだとしたら、勃発を食い止める余地がまだあるということであり、関係国同士が本気で知恵を出し合い、調整を行う努力が今一度求められていると思います。
◆気になるニュース
  ・「반전투쟁에 나설것을 호소」(労働新聞 2013/4/7 (朝鮮中央通信)) <原文:朝鮮語>
    (「反戦闘争に立ち上がることを訴え」)
     
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-07-0037&chAction=T
  ・「날강도 미국의 강권과 전횡을 철저히 짓부셔버리자」(労働新聞 2013/4/7) <原文:朝鮮語>
    (「米国の強権と専横を徹底的に粉砕してしまおう」)
     http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-07-0061
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朝鮮半島情勢の緊迫 (北朝鮮「3/29作戦会議写真公開の意図を示す」) (2013/4/7-13:10)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆北朝鮮の労働新聞は、本日(4/7)、南朝鮮(韓国)の出版物、統一ニュースに統一学研究所所長ハンホソク氏の文章「急所攻撃で最後の決戦を一気に終わる」が掲載されて波紋を起こしている、と述べる記事を掲載しています。この労働新聞の記事は、その中身の真偽は分かりませんが、北朝鮮の何らかのメッセージがあるものと思われます。主な内容を抜粋すると以下です。(正確な詳細は労働新聞に掲載の原文をご覧下さい。)
◆「2013年3月29日深夜に行われた最高司令部の緊急作戦会議の現場を撮影した何枚かの写真が北側メディアを通じて世界に公開された。これらの現場公開を決して軽んじるべきでない。なぜなら、それを堂々と公開するほど自信満々の国は、世界で唯一の北朝鮮しかないのである」、「最高司令官の作戦方針に基づいて核攻撃の方向を表示するラインが世界地図に長く引かれた。その方向に大陸間弾道ミサイルをはじめとする各種核攻撃ミサイルが大量に飛ぶ」、「これは人民軍戦略ロケット軍が米国本土に対する急所攻撃の核攻撃計画を解剖学的に作成したことを教えてくれるだろう」、「作戦指揮室の壁にある太平洋作戦区域図には、米艦隊司令部と太平洋司令部管下の戦闘装備のリストとその数量を書き込んだデータが見られる。これは人民軍の戦略ロケット軍が同時多発の急所攻撃で太平洋に先制しようとする攻撃対象数量である」、「最高司令官の作戦指示は、米国の各地域の「急所」を不意に同時に核で攻撃して最後の決戦を一気に終えるというものである」
◆気になるニュース
  ・「《급소타격으로 최후결전을 단숨에 끝낸다》남조선출판물에 실린 글」(労働新聞 2013/4/7) <原文:朝鮮語>
    (《急所攻撃で最後の決戦を一気に終わる》 南朝鮮の出版物に掲載された記事」)
     
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-04-07-0036&chAction=T
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朝鮮半島情勢の緊迫(中国外相が国連事務総長に「深刻な懸念」示す) (2013/4/7-1:20)
  【朝鮮半島情勢の情報へ】
◆報道各社(時事通信、中国国営新華社通信、日本経済新聞、産経新聞など、4/6)の情報によると、中国外務省の話として、中国の王毅外相が4/6、国連の潘基文事務総長と電話協議し、朝鮮半島情勢の緊迫に「深刻な懸念」を示して「中国の玄関先でもめ事が起きることを許さない」と述べ緊張緩和に努めるよう促したとのことです。この情報の通りだとすると、北朝鮮と中国の溝も拡大しており、北朝鮮に対する調整が一段と難しくなっているものと思われます。
◆気になるニュース
  ・「国連総長と電話協議=北朝鮮情勢に深刻な懸念-中国外相」(時事通信 2013/4/6 23:12)
    
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013040600357
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