特定非営利活動法人 市民活動情報センター −Shiminkatsudou Information Center(Civic Action Clearinghouse)− |
|
ホーム 組織活動概要 過去のお知らせ 旧ページ(1995〜2001年) アクセスガイド リンク |
意見・提案メモ |
今瀬政司の意見メモ ※この意見メモは、今瀬政司の個人的意見であり、市民活動情報センターの団体意見ではありません。 「災害から学ぶ「協働」について」 (2008年6月19日、今瀬 政司((特活)市民活動情報センター代表理事) 皆様 市民活動情報センターの今瀬政司(@大阪)です。 岩手・宮城地域の大地震で被災にあわれている地元の方々におかれましては、本当に大変なことと思います。 小生は、これまでまだ何のお手伝いも出来ないでおり、多くの方々の今後のご無事をお祈りするばかりです。 大阪近辺では、阪神淡路大震災以降、同じような大きな災害は起こっておりませんが、各地で大きな災害が起きるたびに思うこと(変な疑問)があります。 「もし今、大阪近辺で、阪神淡路大震災と同じような大震災が起こったとしたら、当時にまさるような(あるいはそれと同程度の)ボランティアの活動が行われるであろうか」、というような変な疑問(不安感)です。 小生が活動する市民活動情報センターは、阪神淡路大震災の応援活動をきっかけに仲間たちと立ち上げたのですが、各地で大災害が起きるたびに、1995年の震災当時のことを思い出します。 あの時、私は、私たちは、多くの方々の犠牲から、たくさんのことを学びました。 多くの方々の犠牲を(犠牲になった多くの方々の思いを)けっして無駄にしてはいけない、と強く思い、誓いました。 当時のことを思い起こすとともに、今また、多くの方々の犠牲からいろいろなことを学んでいることを大事にしなければと思います。 そして、自らがどうあるべきか、とあらためて厳しく自らに問わなければいけない、と強く思います。 一ヶ月ほど前に、(社)奈良まちづくりセンターの機関誌に、「協働とは」という特集テーマで、意見メモを書く機会をもらいました。「災害から学ぶ「協働」」です。 誠に勝手ですが、以下、執筆・投稿の意見メモを皆様にもお送りさせていただければと存じます。 何かの機会にご助言をいただける機会があれば幸いです。 ----------------------------------------------------------------------- 「町家くん通信 2008年6月号」((社)奈良まちづくりセンター) 特集テーマ:「協働とは」 ■災害から学ぶ「協働」 (今瀬政司、2008年5月19日執筆) 5月12日、中国の四川省で大地震が起こってから1週間が経つ。1人でも多くの人の命と心が助かることを祈るばかりである。 災害は、市民と市民の間はもとより、市民と行政の間の接触の機会を多くする。日頃平常時に市民と行政がどのような関わりあいをしているか、それが如実にあらわれるのが災害時である。「行政が一方的に物事を決め、市民を管理し、市民に指示、指導、命令するような上下の関係とは違った"対等"な関係があるか」、「市民と行政それぞれの違い、得意な事、抱える難しい事情をお互いに理解し尊重しあいながら、上手く役割分担を果たしているか」、「困っている人を助けたいという目的を同じくして、一緒に力を合わせて"作業"をしているか」。市民と行政のそうした理想的とされる関係の如何が、災害時には試され、救援の結果を左右する。 最近、日本での災害を見ると、行政が市民を画一的に管理する姿が目立つようになってきた。行政から発せられる「被災状況がまだ不明だから、ボランティアは来ないように」、「被災現場が混乱するから、域外からのボランティアは不要」、「ボランティアは行政系機関の一本化した窓口を必ず通すように」、「行政職員の数も物資保管スペースも足りなく、救援体制が混乱するから、救援物資は大口の団体からのみ受け付ける、個人からは受け付けない」、「外からの救援受付は県で一本化し、県が市町村のニーズとの仲介をする」、などといった姿である。「ボランティアや物資は足りている」との行政発表の一方で、被災現場から漏れ聞こえる「足りない、助けて」という数多くの小さな声の存在である。 阪神淡路大震災の時には、行政自身が「混乱」し、そうした混乱を市民のボランティアがフォローし回復した。市民活動団体(NPO・NGO)がボランティアや物資の受け皿となり、あるいは被災した人のニーズに合わせてボランティアが結集して新たな団体を作り、救援・応援活動を行った。災害時は混乱するものである。それが災害、被災というものである。「助かりたい、助けたい」という心(目的)を同じくする市民どうし、市民と行政が、域内外や立場の違いを超えて、対等な関係で一緒に力を合わせて、そうした混乱を乗り越えていく。阪神淡路大震災では、多くの方々の犠牲のもと、ボランティア・助け合いの大事さや、今でいう「協働」の大切さを我々は学んだ。 「協働とは」というテーマで、今回、執筆の機会をいただいた。中国・四川省での大震災が起こる中、我々市民は、再び災害から学びなおさなければならない。そう強く思う。 今瀬政司((社)奈良まちづくりセンター理事、(特活)市民活動情報センター代表理事) ----------------------------------------------------------------------- |
|