瀬戸内海を守れ!
都市のごみが瀬戸内海の島々を襲う


豊島の産廃 直訴へ上京
東京キャラバン行動予定(1996年9月19〜21日)

放置有害産業廃棄物50万トン
 瀬戸内海、香川県・豊島では50万トンを超える有害産業廃棄物が、海辺に放置され住民の生活を脅かしています。廃棄物の中から鉛・カドミウム・PCB・ヒ素など9種類の有害物質が、廃棄物の埋め立てに係る有害の判定基準を数百倍も上回る高濃度で検出されました。
 また、1グラム中に39ngという高濃度のダイオキシンも検出されていて、一部海へ漏れ出しています。
21年間闘い続けて・・・・・
 ことの発端は、21年まえの昭和50年。当初から私たちは廃棄物の持ち込み・違法操業に反対し続けてきました。現在、国の公害調停において、産業廃棄物の撤去を求めています。
豊かな自然豊島
 豊島の人口は、1,500人足らず。農業の島であり、漁業の島であり、福祉の島です。
 私たち島民の暮らしは、自然との共存の上に成り立っています。しかし、産業廃棄物の不法投棄が行われ、汚染の実態が明らかになるにつれ、健康被害への恐怖と風評による「一次産品の販売難」「観光客の激減」など、深刻な事態を迎えています。
 産業廃棄物を排出した企業があります。
 不法処理した業者がいます。
 加担した香川県行政があります。
 「放置すれば水俣の再来か・・・」と言われています。
 出したごみが問題を起こしても誰も責任を問われないのでしょうか・・・
 過密のごみが過疎を襲っています・・・


=豊島事件=
 豊島総合観光開発株式会社による日本最大の産業廃棄物不法投棄事件・・・
 平成2年11月16日、兵庫県警により摘発、平成3年1月23日実質的経営者は逮捕され同年7月18日有罪判決が下されたが・・・
 大量の有害物質を含んだ50万トンを超える産業廃棄物は今も放置されたままとなっている。
 平成5年11月11日、私たち豊島住民は一丸となって香川県・処理業者・排出業者を相手取り、産業廃棄物の撤去などを求める国の公害調停を申し立てた。
  平成7年秋、公害調停の過程で行われた国の調査により「生活環境保全上の支障を及ぼすおそれ」が指摘され、「早急な対策の必要性」が示されたが、その処理には61〜191億円の費用が必要といわれ、誰がその責任を負うのか、いまだ解決策は見いだせない。

廃棄物対策豊島住民会議
〒761-46 香川県小豆郡土庄町豊島家浦2024
TEL&FAX 0879−68−2661

豊島ホームページへ戻る

SICホームページ[http://www1.meshnet.or.jp/~sic/]へ戻る
(C)  市民活動情報センター(SIC), 1996 sic@mxa.meshnet.or.jp