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今瀬政司メモ |
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今日の今瀬政司メモ 「休眠口座を政府財源に活用」との議論への意見(2012/2/15メモ) 「政府が休眠口座(一定期間(10年間など)取引のない銀行等の休眠預金)を政府財源に活用する方向で検討」というニュースが今日(2/15)流れた。「休眠口座活用」の議論の活発化はもともとは、鳩山政権時からの「新しい公共」関連政策の検討において、「NPO支援に休眠口座の活用を」と政府に提案する一部NPO関係者などからの意見がきっかけとなったものである。 いくら公共(公益)活動に有効活用するからと言って、人様のお金を勝手に使う権利は、政府にもNPOにも銀行等にも誰にも無いはずである。お金は単なるお金ではない、お金を単なる金額の数字で見るようであってはいけない。人によって様々だが、お金にはその所有者(預金者)の思いがこもっていることがある、人生が宿っていることがある。(それは、災害応援での寄附金が単なるお金ではなく、被災して困っている人を助けたいとの「心がこもったお金」であるのと同じ意味である。)その意味では、現行の休眠口座に係る法制度・ルール自体にも問題がある。 眠るお金を有効活用してもらうようにするのであれば、まずは、所有者(預金者)に「お金を眠りから覚ますように」、「使わないなら公共(公益)活動に自ら寄付して」と訴える取組みや仕組みづくりの努力をとことんするべきである。 それでもなお、活かされないお金を何とかするとすれば、休眠口座の位置づけを現行よりも大幅に長くしたり(例えば、人の平均寿命を超える期間として100年とか(管理費用等の課題をクリアした上で))、所有権の移転・消滅や公共(公益)活動での活用の可否などを口座開設時にあらかじめ選択できるようにしたり、あるいは広く誰もが休眠口座に関する法制度・ルールを知るような取組みや仕組みづくりの努力をするなど、相当な条件設定が必要不可欠となろう。 |
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